いい日。

私は、

いろいろな顔を持っている。

良い人ふうの顔。

長い間、

これが一番

世の中を渡りやすいと思っていた。

邪悪な私。

ずるい私。

弱いくせに、強がる私。

過激な私。

これらは、

奥の方に 詰め込んで、

隠してるつもりだった。

でも、そう思ってたのは、

自分だけ。

バレバレだよ。

たぶん。

たくさんの人を傷つけた。

傷つけられたことも、あった。

でも、

仕方ないな、とあきらめている。

あの時の私、

あの時のあなたは、

あれが精一杯だったから。

これからも、

失敗を重ねるだろう。

だいたいさ、

上出来だった、

ステキな私

なんて

思ったことって、

振り返ると

ちっとも

よくないんだよ。

イケてないんだよ。

あー、楽しい  いちんち だった

って、

大あくびして

布団に入れる日が、

私にとっての いい日です。